《今月の“歯っ”とするお話》Vol.86

2018-11-13

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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》
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                     2018/11/13発行 Vol.86
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○高齢者の歯の本数と睡眠時間の関係
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「歯がない高齢者は長時間もしくは短時間睡眠になるリスクが1.4倍以上」と
いう研究結果が先月、東北大学大学院歯学研究科の研究チームより発表され
ました。
もともと歯は、噛み合わせを保つ役割も担っており、まったく歯がない人で
は下の顎が上方回転し気道に影響を与え、睡眠時の呼吸を妨げる可能性があ
るといわれてきました。そこで歯の本数と睡眠時間の関連について検証した
ところ、歯が20本以上ある人と比較して、歯がまったくない人は短時間睡眠
(4時間以下)のリスクが1.4倍、長時間睡眠(10時間以上)であるリスクが1.8倍
と、両極端な睡眠時間のリスクが高いことがわかりました。
またこの研究では歯が1~9本しか残ってない人でも、短時間睡眠のリスクが
1.3倍、長時間睡眠のリスクが1.5倍高いことも判明。睡眠時間は短すぎても
長すぎても、死亡率が上昇するなどの健康問題に影響を及ぼすことが多数報
告されているだけに、「より多くの歯を残せるよう歯の健康を保つことが適
切な睡眠の維持につながる可能性が示唆された」と研究グループはまとめて
います。
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◆ 今月のヒント
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人はなぜ眠るのか? 古代から脈々と論じられている疑問ではありますが、い
まだ明確な定義は出ていません。ひとつ、はっきりしているのは脳を休ませ
たり、身体の疲れをとったりといった心身の機能を回復させる上で、睡眠は
欠かせないということ。この大事な睡眠になんらかの支障をきたし、日々の
生活に影響が及んでいる状態がご存知「睡眠障害」。
そんな睡眠障害で、特に高齢者が注意しなければならないのが「レム睡眠行
動症候群」。この病気は、高齢者の約200人に1人の割合で起こるといわれて
います。
ご存知のとおり、人間は夢を見ているとき筋肉が緩み、体が動かないように
なっていて、夢のなかと同じ行動が取れないように制御されています。しか
し、レム睡眠行動症候群の場合、なんらかの拍子に筋肉を動かすスイッチが
無意識に入り、夢を見ている内容に沿って体が動いてしまうというわけです。
「夢のなかで壁を越えようとして、ふとんを払いのけていた」「クマと闘っ
ているつもりで、隣で寝ている妻を殴った」など症例はさまざま。ただし、
この場合、注意が必要なのはパーキンソン病など神経系の病気の前駆症状と
して起こることが多いということ。
もし、まわりに「レム睡眠行動症候群」の疑いがある方がいる場合、そんな
話題も教えてあげてください。
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○ひと口ギャグ
「たしかモハメド・アリはボクシングの影響でパーキンソン病になったんだ
っけ?」
「オレは競馬の影響で、いつも財布は「パー金損病だけどな」
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